후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,091자 · 30화면
一
一
お石が鈴木家へひきとられたのは正保三年の霜月のことであった。江戸から父の手紙を持って、二人の家士が伴って来た、平之丞は十一歳だったが、初めて見たときはずいぶん色の黒いみっともない子だなと思った。
「お石どのは父上の古いご友人のお子です」
そのとき母はこう云って彼にひきあわせた、
「ご両親ともお亡くなりになって、よるべのないお気のどくな身の上です、これからは妹がひとりできたと思って劬ってあげて下さい」
母がそう云うとお石はそのあとにつけて、きちんと両手をそろえ、
「どうぞおたのみ申します」
と云いながらこちらを見あげた。まなざしも挨拶の仕ぶりも、五歳という年には似あわないませた感じだった。平之丞はひとりっ子なので、時どき弟か妹がひとり欲しいと考えることがあった、けれども並みよりはからだも小さく、痩せていて色が黒くて、おまけに髪の赭いお石の姿は、少年の眼にさえいかにもみすぼらしくて、可愛げがなかった。――妹ができたといってもこれでは自慢にもならない、そう思ってちょっと頷いたきり黙っていた。
お石ははきはきした子だった、縹緻こそよくないが明るい澄みとおるような眼をもっていて、なにか話すとき聞くときにはこちらをじっと見あげる、それは相手に自分のいうことを正しく伝えよう、相手の言葉をしっかり聞きとろうとするためのよう