후리가나로 읽는 일본 고전
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にっき
日記
宮本 百合子
宮本 百合子의 日記(にっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,692자 · 10화면
又あんな小さい船にのって、こういう海の上を行ってみたい。松山へ行って見たくなった。船へのって行ってみたくなった。
室積は何百年来の町筋のままで(少くとも今日までのところ)来ていて、バスの通う大通りにしろ、二台並んで通ることは出来ないせまさだ。ちょっと奥へ入った町筋は落付いて、趣もあるらしい。
机をセイキという店で買う。坊やが小学に入ってからずっと使えるように、あたり前の勉強机を一つ買う。十一円五十銭也。セイキの婆さんは、古くからある店の神さんらしくもなくさばけなくて、どっちかというと因業な顔つきで、襷がけで、五十銭札のうすきたないのを、ねばるように一枚一枚、細工場のベニヤ板の上へ並べて釣銭を出している。野原まで運ぶのにいくらか貰わにゃ、とぷつぷつ云うと、年よりの番頭が、そりゃええ、あすこまでじゃったら自転車でも行けるけに、と、職人らしくあっさりしている。「この頃は商売人の方がつよ気じゃから」婆さんの云い草也。この町の到るところには「売ってやる、買ってやるは、やめましょう。山口県」という紙が下っているのである。
室積の町の旧く建てられた家はどこも海からの風向きを考えて居ると見えて、どこでもなかなか涼しく出来ている。