후리가나로 읽는 일본 고전
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
林 不忘의 早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,640자 · 21화면
同朋町から金沢町、夜眼にも光る霙のなかを駕籠は御成街道へさしかかった。
五
堀丹波の土塀に沿うてみぞれ橋という小橋があった。そのすこし手前でまたもや駕籠が停まったところを、三次は闇黒に紛れて追い越した。橋の上を老人らしい侍が行く。その影のように、別の侍が後から刻み足に吸い寄ったと思う間に、先なる老人の頭上高く白い光りが閃めいた。が、この時、三次は夢中で長身痩躯の侍の背中に抱きついていた。
三次と老人を相手に侍はかなり暴れたけれども、橋の上だから霙で辷って足場が悪い。そのうちに悪運つきたか、不覚にも刀を取り落した。そこへ蜻蛉の辰が息杖を持って駈け付けて、
「こん畜生、さんぴん奴!」
と侍を打据えにかかると、うるさくなったものか侍は大手を拡げて闘意のないことを示したが、それも一瞬、いきなり脱兎のように遁げだした。足を狙って辰が杖を投げた。それが絡んでと倒れた。三次が飛んで行って押さえ込んだ。
老人の提灯を突きつけて頭巾を剥いだ時、驚いたのは三次でなくて辰だった。この、袈裟がけ斬りの侍こそ、相棒の若い駕籠屋であったのである。しかも、泥だらけな法被を着た捕親が今朝の花川戸であったから、辰は、それこそ蜻蛉のように大きな眼玉をぱちくりさせて空唾を呑んだ。