후리가나로 읽는 일본 고전
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
林 不忘의 早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,640자 · 21화면
きたが、袈裟がけの辻斬りは一向に熄まないうちに、年がかわった。さすがに松の内だけは血腥い噂もないと思っていると、春の初めの斬初めでもあるまいが、またしてもここに甚右衛門井戸の女殺しとなったのである。
二
殺された女は、井戸のすぐ前の家に父親の七兵衛と一緒に住んでいるお菊という娘であった。三次たちの気勢を聞きつけて起きて来た長屋の者が消魂しく戸を叩いたので、七兵衛も寝巻姿で飛出して来たが井戸端の洗場に横たわっている娘の死骸を見ると、駈寄って折重なったまま一声名を呼んだのを最後にそれきり動かなくなってしまった。狼狽てて抱起すとがっくり首が前へのめって、七兵衛はすでに息を引取っていた。現代の言葉でいうと心臓痲痺であろう、あまりな不意の驚きに逆上したとたん、あえなくなったものらしいが、引続いたこの二つの凶事に長屋じゅうはたちまち上を下への騒ぎになった。
七兵衛は町内の走使いをしていたから三次も識っていたし、独り娘のあったことも聞いてはいたが、この二人家内が二人ともこうなったのだから、三次は集って来た長屋の衆の口を合わせてそこから何か掘出すよりほか探索の踏出し方がなくなった。