일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいあん

明暗

岡本 かの子

岡本 かの子의 明暗(めいあん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,887자 · 12화면

아오조라 문고

生後二十余年間未開のままで蓄積されていた三木雄の生命の精力が視覚を密閉された狭い放路から今や滾々として溢れ出て来るのを感じた。それはまた時として、夫として、男性としての三木雄が妻として女性としての智子に注がれる濃情ともなり、時には、一種の盲目の片意地となっても表われて智子に頼母しくも暗い思いをさせるのであった。

大たい晩春もずっと詰まる頃までの二人の生活は前へ前へと進んで行く好奇心や驚異やそれらのものが三木雄によって感じ出される卒先なものであるにしても妻の智子にとってもスムーズな生活の進行体であった。それには若き二人の愛恋の情も甘く和やかに時には激しく急しく伴奏した。

だが智子は近頃少しずつ夫の内部に変調のきざしたのを知らなければならなくなった。あるよく晴れ渡った晩春の午後、智子はその日出来上って来た新調の洋服を三木雄に着せて裏の丘続きからちょっと武蔵野の遊覧地になっている地帯に出た。その道は智子と度々散歩しつけているので三木雄は智子が傍で具合すれば杖で上手に道を探って、ステッキをあしらって歩く眼明きの紳士風に、割り合いに軽快に歩けた。長身痩躯、漆黒な髪をオールバックにした三木雄は立派な一個の美青年だった。