후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 42,950자 · 85화면
次に大伴家に深い関係ある人々で、広間に姿の見えた人、見えなかった人を思いだしてごらん」
克子はこう訊かれたが、叔父のほかには親しい人の姿を法廷で見た覚えはなかった。なぜなら、大貴族や大博士やその従者のみが主要な座を占めており、それだけが甚しく威圧的に目にしむ全部に見えて、その陰にいる誰かについて気を配る余地はなかったからである。しかし、大伴家に縁故の人で、当日来邸していない人は一人もなかったようである。他の時刻や他の部屋では、須和康人も、久世喜善も、隆光も、小村医師も、三太夫の宮内もみんな顔をそろえていた。
通太郎はあれこれ思いめぐらしたが、
「とにかく誰かが兄上を精神病院へカンキンするタクラミにもとづいて組みたてられた事であるにしても、兄上を救いだすには、兄上が狂者でないという証明をだす以外には手段がない。よろしいかね。この鑑定の場内へひきだされた兄上は、一人ずつ姿を示した婦人が姉上とキミとカヨであることを順に認めて、それが実は同一の人物であるという断定を示したことによって、満堂の人々にほぼ兄上は狂者であるという判断を与えたようだ。兄上が同時に現れた三名を見て気絶されるまでもなく、その時までの鑑定だけでも狂者としてカンキンされる運びになったであろう。