후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,208자 · 52화면
一同は谷から這いあがって、再び住宅の方へ戻ってきた。
「加治景村が居るそうですが、会ってみましょう」
訊いてみると、彼の小屋は分った。すでに狂人かと思いのほか、案外にも物静かな落ちついた人物だった。さすがに今に残る品格があった。まだ五十前の筈だが、よほど年よりも老けて見えた。
「妻は子をつれて実家へ去りましたが、そのために私は世をすててここに住み、心の安静を得たようです。私の毎日は平穏で充ち足りています。昔の私にはなかったことです」
「なんによって生計を立てておられるのですか」
「お札やお守りを作っているのです。遠方から来る人が引き換えに食べ物を置いて行きます。よその小屋では金メッキのお守りや、金メッキのお面や福の神や金山の神や、いろいろ造っております」
なるほどこの小屋には木版の手刷り道具や出来あがったお札やお守りがあった。
「このお札やお守りはここへ来た人でなければ手に入らぬものでしょうね」
「来た人から貰いうける場合のほかは手に入らぬでしょう」
「参詣人は太駄の山里では年に四五十人見かける程度だと申しましたが、その小数の参詣人であなた方の生計が立つのですか」