후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,829자 · 45화면
彼は信徒をかえりみて、
「さア、お前方もそこに円陣をつくって坐すがよい。隠し神様が誰をイケニエにお選びになるか知れないが、散々イケニエを召し上って間もないのに、御大儀であろう」
世良田は一人中央にすすんでピタリと坐った。シンと一座がしずまってしばし物音というものがない。やがていずこからか、ウォー、ウォー、という狼の遠吠のようなものがかすかにひびいてきた。と、ミコの姿が一様にグラグラゆれだす。ミコだけではない。信徒も一様にいつのまにかゆれだしている。サッとミコたちが跳ねるように立ち上った。すると隣室の方から奏楽が起った。それにつれて信徒がグラグラ上体をゆりながら唄いだす。ミコが世良田をめぐって踊り跳ねつつ走りまわる。全員狂乱の有様であるが、各自骨もロレツも失ってグニャ/\と勝手放題狂いたてているようでいて、何かしら大きなところでピタリと呼吸が合っているのである。
潮がひくように奏楽が終った。すると狼の遠吠が次第に近づいてくるのがきこえた。それをきくと、信徒もミコもアッと恐怖の叫びをあげてバタバタと伏してしまった。狼がついに部屋に到着したらしく、ウォッという荒い叫びが部屋いっぱいにとどろいた。