후리가나로 읽는 일본 고전
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むかしのかじ
昔の火事
宮本 百合子
宮本 百合子의 昔の火事(むかしのかじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,494자 · 21화면
飯島君、事務所の方からかかってゆけば、こっちは秋ぐらいになるんだろう? と、何かその若い男の肩をもった調子で云っているところであった。飯島も、おだやかに、さア、秋まではどうかしらんが、夏いっぱいは大丈夫ですよ。それに大体こっち半分は庭になるんだししますからね。そう返事をしている。
猛之介は人々のその輪の間へ、や、と頭一つ下げてわり込んで行った。そして、目をはっきりさせようと二つ三つ瞬きをして、そこの地べたを見下した。何もほかのところと変ったことはない。もし変ったところと云えば、枝を手にもっている若い男の足許のところに、赭土を区切って一間四方ぐらい畑土が黒くつまった場所があるが、そんなところはこの地下げが始ったときからあって、こう見わたしたところ、敷地全体にちらばって二十や二十四五ヵ所、色ちがいのところはあるのだ。
用心ぶかく沈黙を守っている猛之介を合金の庶務が、その若い背広に紹介した。猛之介は、おとなしそうな若い男の顔へ、力のこもった視線を凝っと注ぎながら、何があるんですかな、と訊いた。竪穴が発見されたんです。この新しい黒土がつまっているところですね。