일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほしじょろう

星女郎

泉 鏡花

泉 鏡花의 星女郎(ほしじょろう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,344자 · 104화면

아오조라 문고

一

倶利伽羅峠には、新道と故道とある。いわゆる一騎落から礪波山へ続く古戦場は、その故道で。これは大分以前から特別好物な旅客か、山伏、行者の類のほか、余り通らなかった。――ところで、今度境三造の過ったのは、新道……天田越と言う。絶頂だけ徒歩すれば、俥で越された、それも一昔。汽車が通じてからざっと十年になるから、この天田越が、今は既に随分、好事。

さて目的は別になかった。

暑中休暇に、どこかその辺を歩行いて見よう。以前幾たびか上下したが、その後は多年麓も見舞わぬ、倶利伽羅峠を、というに過ぎぬ。

けれども徒労でないのは、境の家は、今こそ東京にあるが、もと富山県に、父が、某の職を奉じた頃、金沢の高等学校に寄宿していた。従って暑さ寒さのよりよりごとに、度々倶利伽羅を越えたので、この時志したのは、謂わば第二の故郷に帰省する意味にもなる。

汽車は津幡で下りた。市との間に、もう一つ、森下と云う町があって、そこへも停車場が出来るそうな、が、まだその運びに到らぬから、津幡は金沢から富山の方へ最初の駅。

間四里、聞えた加賀の松並木の、西東あっちこち、津幡まではほとんど家続きで、蓮根が名産の、蓮田が稲田より風薫る。