후리가나로 읽는 일본 고전
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じだいとひとびと
時代と人々
宮本 百合子
宮本 百合子의 時代と人々(じだいとひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,256자 · 17화면
それには千葉先生が担任でなくて、一定の距離と自由のある位置にいられたこともよかったのだろうし、また、若い娘の感情に通暁していて、常にある程度は整理した心持で、甘えず信頼することを学ぶようにされたことも、よかったのだろう。
女学校の最後の一年は、女学生らしくなかったとしても、本質的には実に勤勉によく暮した。著しい成長の時期であった。
女学校がすんで、目白の日本女子大の英文科の予科に一学期ほどいて、やめた後だったと思う。千葉先生と河崎なつ先生とが、桑田芳蔵博士の教室で心理学の勉強をされたとき私を仲間に加えて下すったことがあった。ヴントの本で、一寸した実験もやったりして、その本の終るまで通った。今日ありきたりの先生気質をいくらか知った上で考えれば、こういうことにしろ、決して誰でもが自分の生徒のために計ってやる態度でないことは明かである。
当時、年のへだたりなどということが念頭に微塵も浮ばなかったほど、私にとって千葉先生は敬愛すべき方であった。だが、恐らくは、女高師を卒業して一年か二年という頃、先生のお年は二十五六から七八という時代ではなかったのだろうか。