후리가나로 읽는 일본 고전
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とけいのないむら
時計のない村
小川 未明
小川 未明의 時計のない村(とけいのないむら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 3,709자 · 8화면
町から遠く離れた田舎のことであります。その村には、あまり富んだものがありませんでした。村じゅうで、時計が、たった二つぎりしかなかったのです。
長い間、この村の人々は、時計がなくてすんできました。太陽の上りぐあいを見て、およその時刻をはかりました。けれど、この文明の世の中に、時計を用いなくては話にならぬというので、村の中での金持ちの一人が、町に出たときに、その町の時計屋から、一つの時計を求めたのであります。
その金持ちは、いま、自分はたくさんの金を払って、時計を求めることを心の中で誇りとしました。今日から、村のものたちは、万事の集まりや、約束の時間を、この時計によってしなければならぬと思ったからであります。
「この時計は、狂うようなことはないだろうな。」と、金持ちは、時計屋の番頭にたずねました。
「けっして、狂うようなことはありません。そんなお品ではございません。」と、番頭は答えました。
「それなら、安心だが。」と、金持ちは、ほほえみました。
「この店の時間は、まちがいがないだろうな。」と、金持ちは、またききました。
「けっして、まちがってはいません。標準時に合わせてございます。