후리가나로 읽는 일본 고전
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くらいそら
暗い空
小川 未明
小川 未明의 暗い空(くらいそら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,106자 · 11화면
また下に建てられた平屋も大きかった。やはり家根はブリキで葺いてある。周囲には大きな、黒い桶が沢山並んでいた。しかし箍は堅固で赤黒く腐ってはいなかった。ブリキ家根の小屋も外に二ツ三ツあったが、何れも日の光りが眩しい程照り付けている。桶の中には、どろどろした原油が溢れていると見えて、黒い周囲に垂れ下った漆のような濃汁が滴っていた。一種の青臭い気が鼻に浸みて、それが為めに咽喉の乾びるのを感じた。私は頭から、大きな黒い手で押え付けられるような気持がした。二本の真黒い、太い、烟突の周囲は幾尺あるか分らない。その空虚には人が二三人も並んで通られる位だ。すべての普請は荒普請である。この殺風景なうちに人を殺しても構わぬというような手合が住んでいる処だ。
真黒な烟が、もくらもくらと烟突から湧出ている。その下に曾て見たことのない、高さ五六丈もあるかと思われる青塗の桶が別にあって、それに長い長い梯子が懸っているのを見た。その梯子は鉄で出来ている、極めて幅の狭い、やっと一人が漸くにして登れるかと思う程の梯子であった。それが中空に急な傾斜で、二本の長い竿を並行して立てかけたように懸っていた。