일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

こよみ

暦

壺井 栄

壺井 栄의 暦(こよみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,332자 · 112화면

아오조라 문고

ででかけたのであった。長男の隼太も任地の高松で嫁を貰っているし、長女のミチは醤油会社の杜氏をしている男に嫁入り、広島で世帯を持っていた。考えてみれば、いねはわき目もふらずに子育てに明け暮れた三十年に近い月日が永かったとも短かったともいいようのない思いであった。ましてここ十年の労苦はいねの頭を年よりも白くさえしている。

――これからはたまには金比羅詣りくらいできるじゃろ、そしたら隼太の所で洗濯をしてやったり、ミチの所へも行って一月くらい手伝い、宮島さんへ案内してもらおう――。

いねは、ありきたりの母親の持つ望みを自分もやはり持っていた。そう考えることで永い人生の峠に腰かける場所を見つけたような喜びがあった。腰かけはでこぼこの石であろうとも木の根であろうとも、疲れが休まるにちがいない。この世の女の負わねばならなかった重たい荷物、それをちょっとの間でも肩からはずすことのできるという心のゆとりが、今はじめて自分にもめぐってきたように思えた。そう思う気持の次には、これからは孫の世話も見ずばなるまいと、本能的にまだ形のない孫へのあこがれを持つのであった。

そんないねに、一大事が持ち上ったのである。