후리가나로 읽는 일본 고전
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つきのまつやま
月の松山
山本 周五郎
山本 周五郎의 月の松山(つきのまつやま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,451자 · 41화면
三日のちに、孝也は小泉村へでかけてゆき、用件をはたして戻った。
小泉村の坪田与兵衛は地着の大地主であるが、十年ほどまえ当代の与兵衛になって、領主松平家の金御用を勤めだしてから、にわかに横暴になり、自分の持ち地所と接する到るところで地境の諍いを起こした。領主の威光を笠にきているし、実際にも藩士の二三(金を握らされているらしい)が常に付いてまわった。それでたいていの者が泣きねいりになると聞いていたところ、去年の春、ついに茂庭の地所でも問題を起こした。小泉村の北に接する西山というところに、茂庭家の所有で二町五反歩ほどの田地がある。信高の亡くなった妻(桂の母親)の実家である河野家のものだったが、十年ほどまえ、河野が倒産しかけたとき茂庭で買って、そのまま河野に管理させていた。その地内へ坪田の小作人たちが無断で鍬を入れ、勝手な処に地境の標を立てたり、不法に堰の水路を変えたりした。もちろん謀ってやったことだから、河野で文句をつけても相手にならない。そこで茂庭家から用人の俣野孫右衛門が掛合にゆき、再三にわたって交渉した。その結果、藩の郡代役所へ双方から出頭し、年貢帳を照合したうえで、地境を元のように直して標を立てた。