일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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げっせかいきょうそうたんけん

月世界競争探検

押川 春浪

押川 春浪의 月世界競争探検(げっせかいきょうそうたんけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,365자 · 17화면

아오조라 문고

その一人は秋山男爵にして、一人は博士の遠縁に当る雲井文彦という青年紳士なるが、いずれも博士が、まだ出発せざる以前より深くも嬢に心をよせ己が胸中のありたけを打ち明けしも、嬢は二人の情に絆されていずれとも答えかねしが、今二人のこの申込に対し、親を思うに厚き嬢は遂にその言を容れたり。されば二人はいよいよ死を決して、嬢が悲を除き、日頃の思を遂げんと、いよいよ今日正十二時を期し、日比谷公園より、各自の飛行船に乗じて出発の途につくべしと。云々と……………」

と、このような小説的の記事を読んで、満都の人々は非常な好奇心と同情を持って、今日の二勇士の首途を見んと、四方から雪崩のごとく押しよせて、すでにその日の九時頃には、さしもに広き公園も、これらの人々を持って埋まって終った。

十一時頃に至って、秋山男爵と、雲井文彦は各従者一名を従え馬車を駆って、徐々と入り来った。

一通り自分の飛行船の各部を詳細に検査して、見送りの人々に一礼してその中に這入って、静かに号砲の鳴るのを待ち構えている。

観衆はいずれも息を潜めて瞻視ている。

やがて時計の長短針が一つになって十二時を指すと、音楽堂の上から一発の砲声が轟いた。