후리가나로 읽는 일본 고전
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きにのぼったこども
木に上った子供
小川 未明
小川 未明의 木に上った子供(きにのぼったこども)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,835자 · 8화면
あるところに、辰吉という少年がありました。辰吉は、小さな時分に、父や母に別れて、おばあさんの手で育てられました。
ほかの子供が、やさしいお母さんにかわいがられたり、姉さんや、兄さんにつれられて、遊びにいったりするのを見ると、辰吉は、自分ばかりは、どうして、独りぼっちなのであろうと悲しく思いました。
「おばあさん、僕のお母さんは、どうしたの?」と、辰吉は、おばあさんにたずねました。すると、おばあさんは、しわの寄った手で、辰吉の頭をなでながら、
「おまえのお母さんは、あっちへいってしまったのだ。」と答えました。
辰吉は、あっちというところが、どこであるか、わかりませんでした。ただ、あちらの雲の往来する、そのまたあちらの、空のところだと思って、目に涙ぐむのでありました。
「おばあさん、僕のお母さんは、いつ帰ってくるの?」と、辰吉はたずねました。
すると、おばあさんは、孫の頭をなでて、
「おまえのお母さんは、空へ上ってお星さまになってしまったのだから、もう帰ってこないのだ。おまえがおとなしくして、大きくなるのを、お母さんは、毎晩、空から見ていなさるのだよ。」と、おばあさんはいいました。