후리가나로 읽는 일본 고전
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ほんじょまつざかちょう
本所松坂町
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 本所松坂町(ほんじょまつざかちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,622자 · 55화면
そこへ、用人の鳥居理右衛門が躍るような足どりでとびこんできた。
「殿、こちらへ」と、引きつるような声で叫びながら、上野介の身体を抱えるようにして台所の方へつれていった。
咄嗟のあいだに一学の頭には、左兵衛を逃がさねばならぬという考えがチカチカと閃いたのと、寝巻のまま、ぶるぶる顫えながら立っていた左兵衛の小脇を支えて雨戸を蹴やぶるのとほとんど同時だった。
裏庭を突っ切って植込をぬけると、すぐ隣りの土井邸の塀につづいている。一学はもう夢中だった。
「此処からお逃げ下さい、――お父上は一学が引きうけ申した、必ずお逃げ下さい、吉良家の血につながる大切なお身の上をお忘れてはなりませぬぞ」
無理矢理に、力にまかせて肩にかつぎ、えいっという掛け声もろともに、小柄な左兵衛の身体を石塀の中へ投げおとした。
これでやっと自分の役目がすんだと思うと、宿酔にしびれた全身にあたらしい血が燃えあがってきた。そのまま、引き返して、中庭へ廻ろうとすると、矢庭に燈籠のかげから槍の穂先が、するどく胸元にひらめいた。それを軽くはずして泉水のふちへ出たとたんに、たちまち五六人の浪士にとりかこまれた。