일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ほんじょまつざかちょう

本所松坂町

尾崎 士郎

尾崎 士郎의 本所松坂町(ほんじょまつざかちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,622자 · 55화면

아오조라 문고

「あいつは吉良だよ」

という声が、一歩村の外へ出ると、どこからともなく聞えてくる。忠臣蔵が方々であたらしい感動をよびおこすにつれて横須賀村の住民たちは肩身の狭い思いをしなければならなかった。しかし、いつまでも息をひそめていられるものではない。他領へ嫁にいった娘や、養子にやられた青年たちが吉良出身という理由で破談になり、村へ帰ってくると、彼等は、徐々にすくめていた肩をそびやかした。

「吉良領がどうしたんだ、忠臣蔵のへっぽこ芝居にたぶらかされている奴等におれたちの気持がわかってたまるもんかい、よし、ひと口でも吉良上野の悪口をたたいてみやがれ、そのままにしておくものか」

青年たちは三人五人と肩を組んで、祭礼があるごとに他領へ押しかけていった。可哀想なのは上野介よりも彼等自身の姿である。

ある晩、岡崎の町までいって、こっそり忠臣蔵の芝居を見て帰ってきた男が、自暴酒をあおりながら村の衆に報告した。

「阿呆らしくて見ていられねえや、おい藤作が上杉家の附け人になって出てくるんだよ、そいつがお前、清水一角と名前まで変っていやがるんだからおかしくって」

二百五十年間、横須賀村は門戸をとざし、節をまもりとおした。