일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さっぽろまで

札幌まで

寺田 寅彦

寺田 寅彦의 札幌まで(さっぽろまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,545자 · 14화면

아오조라 문고

その後裔の一人であったマルクスには、「経済」という唯一の見地よりしか人間の世界を展望することが出来なかった。それで彼の一神教的哲学は茫漠たるロシアの単調の原野の民には誠に恰好なものであり、満洲や支那の平野に極めてふさわしいものでなければならない。彼等の国には火山などは一つもないのである。これに反してエトナ、ヴェスヴィオ、ストロンボリ以下多数の火山を有する南欧イタリアの国土には当然にふさわしいシーザーが現われファシズムが生れた。今眼前にこの岩手山の実に立派な姿を眺め、その麓に展開する山川の実に美しい多様な変化を味わっていると、どうしても日本はやはり八百万の神々の棲処であり、英雄の国であり、哲人の国であり、食うことと飲むことの外にまだ色々様々大事なことのある国だとしか思われないのである。こんな理窟にも何にもならない理窟を考えながら、岩手山の山霊に惜しい別れを告げたのであった。

林檎畑の案山子は、樹の頂上からぴょこんと空中へ今正に飛び出した所だと云ったような剽軽な恰好をしている。農婦の派手な色の頬冠りをした恰好がポーランドあたりで見かけたスラヴ女の更紗の頬冠りを想い出させる。