후리가나로 읽는 일본 고전
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おうかをよめるく
杉田久女随筆集
杉田 久女
杉田 久女의 杉田久女随筆集(おうかをよめるく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,273자 · 33화면
月既にと、弓絃を、ふつりと切り離したように力強くいい放したところ、昂奮した作者の感興も、丁度大絃の如くはりきっている。しづのさん独得の主観のつよい句である。
しかし初学者がもし自らの技量も個性もわすれてやたらにかかる主観を真似て作るのは甚だ危険であるから、やはり万人の辿る写生道を歩む方が無難であろう。よい主観は、絶えず自然を凝視する事によって、つちかわれる。
さげ髪にして床にあり風邪の妻 波津女
淡く化粧いさえしている若い風邪の妻は、ゴミゴミした世帯やつれの古妻の病気とは違い、清艶な感じがする。
葵の上や、病める紫の女王が、美しく面やせて、長い黒髪をはらはらと机の上に匂わせつつ打ふしている、ろうたけた様は物語りにかかれた几張のかげの美女。これは近代の若妻で写し出される場面も全然異なっているが、若い女性の美と、黒髪というもののかもし出す匂いが、クラシック好きの私に一寸王朝の面影を感じさせる。女らしい句である。
(「花衣」創刊号 昭和七年三月)