일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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むらのさんだい

村の三代

宮本 百合子

宮本 百合子의 村の三代(むらのさんだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,649자 · 4화면

아오조라 문고

この開成山の村役場というのが、そんな東北の開墾村の役場にふさわしくないような三階建てで、屋根はコバ葺きながらなだらかな反りを松の樹蔭に陰見させている。一里ばかり離れた郡山の町から一直線の新道がつくられて、そのポクポク道をやって来たものはおのずから村を南北に貫通している大通りへぶつかり、その道を真っ直ぐ突切ると爪先上りの道は同じ幅で松の植込みのある、いくらか昔話の龍宮に似た三層楼の村役場の玄関へ導かれているのである。

まだ荒漠としている開墾の遙か彼方の山並の上に三春富士を眺め、その下に連る古い町々の人煙を見ながら、松林の中へ三層楼の役場を建てた当時の人々の感情のなかには、明治というものがどんなに明るく、広く、真直な美しさをもってうちひらけ、描かれていたかが実に髣髴とするようである。

明治二十年ごろまでの世の中は面白くて、明治大帝の東北御巡幸のとき久留米開墾の爺さんが、何の珍らしいものもないが、これは近来の出色の物産として三尺ばかりの大根を一本三宝にのせて御覧に入れた。そして、おほめの言葉を頂いた。

そんなに貧寒であった開墾地の村々も次第に耕地が肥え、田畑の収穫もましになって、三つ並んで街道の傍にあった池の一つは郡山の町の貯水池となったり、一番池のそばにはいくつかの工場が建ったりして、日露戦争を経、欧州大戦