일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とうきょうようさい

東京要塞

海野 十三

海野 十三의 東京要塞(とうきょうようさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,341자 · 37화면

아오조라 문고

帆村がいま踏んでいる足の下は、相当しっかりしたコンクリートの床になっていた。漆喰をその上に、約二センチメートルの厚さで塗ってゆくのであった。

この漆喰は、かねて話に聞いたとおり、普通の漆喰とは異ったものであった。石灰と赤土だけは普通のものを使うが、ふのりは使わず、その代り何だか妙にどろどろしたものや、外に二、三種の化学薬品を混入するのであった。それらを交ぜあわすのがなかなか厄介であり、それからうまく交ざった後は、早いところ塗ってしまわないと、直ぐ固まってしまうのだった。つい凹凸が出来たり、罅や筋が入る。すると松竹梅の三監督がやってきて、やり直しを命ずる。なかなか骨の折れる仕事だった。

この特殊な漆喰は、一体どんな特長があるのであろうか。

帆村の気づいたところは、第一に非常に早乾きがすること、第二に、固まってしまえば鋼のような強い弾力を帯びること、第三に耐熱性に富んでいるらしい非常に優秀な漆喰だった。すくなくとも市場には、こんなに勝れた漆喰が知られていない。

そういう優秀な漆喰をここに敷くという目的は、どういうところにあるのだろうか。

普通の機械工場なら、こんな漆喰を塗るまでもなく、その下のコンクリート土台だけで十分であった。