후리가나로 읽는 일본 고전
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しょくぶつちしき
植物知識
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 植物知識(しょくぶつちしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,784자 · 86화면
馬を飼うに十種の薬の効能があるから、それで十薬という、といわれているのはよい加減にこしらえた名で、ジュウヤクとは実は薬から来た名である。
この草は春に苗を生ずるが、それは地中に蔓延せる細長い地下茎から出て来る。茎は直立して三〇センチメートル内外となり、心臓状円形で葉裏帯紫色の厚い柔らかな全辺葉を互生し、葉柄本に托葉を具えている。茎の梢に直径一~二センチメートルの白花を開くが、その花は四花弁があるように見えるけれど、これは花弁を粧うている葉の変形物なる苞である。そしてその花の中央から一本の花軸が立って、それに多数の花を着けているが、しかしその花はみな裸で萼もなければ花弁もなく、ただ黄色葯ある三雄蕊と一雌蕊とのみを持っているにすぎなく、まことに簡単至極な花ではあるが、これに引き換えその白色四片の苞はたいせつな役目を勤めている。
すなわち目に着くその白い色を看板にして、昆虫を招いているのである。昆虫はこの白看板に誘われて遠近から花に来り、花中に立っている花軸の花を媒助してくれるのである。けれども昆虫はただでは来なく、利益交換の蜜が花中にあるので、それでやって来るのである。