후리가나로 읽는 일본 고전
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きかんしゃ
機関車
佐左木 俊郎
佐左木 俊郎의 機関車(きかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,808자 · 12화면
簡易な別荘風の安普請であった。併し、誰も借り手がなく、長い間あいていたもので、彼女は僅かの家賃で借りることが出来た。
彼女の家の中には、殆んど家具というようなものが無かった。簡単な炊事の器具のほかに、何ものをも必要とはしないからであった。幾度も幾度も湯につかり、昼の間は眠って、夜が来ると眼をさますのが、彼女の二十四時間であったから。
彼女は逗留客としての一面を生活し、同時に、出稼ぎ人としての滞在をしているのであった。彼女の温泉場への第一の目的は、都会の場末で蹂躪された肉体の、修整であり保養であった。そして彼女は健康な肉体にかえり次第、これまでの生活から足を洗ってしまいたいと考えていた。しかし、彼女の持って来た資力は、そんなに長い逗留を支えてはくれなかった。彼女は、目的のところまで行き届かぬうちに、その温泉宿から立ち去らなければいけなくなったのであった。
彼女はしかし、その温泉場に未練を持った。この機会に、どうしても以前の肉体に復りたいと考えたからである。そこで彼女は、再び以前の職業に戻って、生活費を嫁ぐ傍らに、肉体の恢復に努めようと計画したのであった。