후리가나로 읽는 일본 고전
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 146,773자 · 294화면
だいいち、日本人同士で戦うのを非常に残念がっていた人で、徳川慶喜の旨をうけて、官軍の方に使いをしたこともあるんだ。そういう人だから、決してむやみに人を殺さなかった。つまり活人剣――人を活かす剣だね――それが山岡鉄舟の信念だったんだ。――」と先生はちょっと言葉を切って、
「この活人剣というのは、自分にけちな根性があっては握れるものじゃない。己に克つ、――聞いたことがあるだろう、己に克つって。――その己に克つことが、活人剣を握る人の心構えなんだ。己に克つというのは、自分だけの利益とか、名誉とか、幸福とかいうものをすてて、一途に国のため、世のため、人のためにつくそうとする心になることなんだ。つまり、見事に死んで、見事に生きよう、というのだね。武士道ということは死ぬことと見つけたり、――葉隠にはそんなことが書いてある。君らには、葉隠はまだ少しむずかしいかも知れんが、少しずつ読んでみるといいね。講堂にかかげてある額も、葉隠にある言葉だよ。四誓願といって、それが葉隠の大眼目なんだ。武士道、忠孝、大慈悲、この四つを神仏に念じて、尺取虫のようにじりじりと進んで行こうというのだ。