일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 117,781자 · 235화면

아오조라 문고

」

「そりゃあ、お祖母さん相手の喧嘩なんか、しない方がいいさ。しかし、兄弟喧嘩ぐらいは、たまにはいいよ。ことに、室崎をやっつけた時のような喧嘩なら、大いにやるがいいと思うね。」

「ふうむ。……しかしあんな喧嘩なら、今でも機会があればやるだろう。」

「どうだかね、今の様子じゃあ。……僕が一つ相手になって試してみるかね。」

「試すって、どうするんだい。」

「思いきり無茶な事を言って、怒らしてみるんだ。」

「君が何を言ったって、それを本気にはしないよ。」

「本気にするまでやってみるさ。」

「しかし、そんなにしてまで喧嘩をさせる必要があるかね。」

「あるよ。僕は、あると思うね。今のままじゃあ、妙に考えが固まってしまって、どんな不正に対しても怒らなくなるかも知れんよ。」

大沢は頗るまじめだった。そして、次郎を怒らす機会の来るのを、本気でねらっているらしかった。しかし、その機会が来るまえに、思いがけない事件が次郎を待伏せていて、大沢の苦心を無用にしてしまったのである。

*

次郎たちの数学の受持に、宝鏡方俊というむずかしい名前の先生がいた。七尺に近いと思われる堂々たる体躯の持主で、顔の作りもそれに応じていかにも壮大な感じを与えたが、気は人一倍小さい方だった。