후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 159,223자 · 320화면
「貴方、その品だけは、もっとあとになすったら、どう?」
彼女は時おり、力のない声で、そんなことを言った。しかし、俊亮の答は、いつもきまっていた。
「晩かれ早かれ、一度は始末するんだ。」
次郎は、そんな時には、不思議に母に味方がしてみたくなった。そして、長持に突っこんだ顔を、そっと父の方にねじ向けるのだった。
しかし、彼の視線がまだ父の顔に届かないうちに、それを途中でさえぎるのは、母の鋭い声だった。
「次郎、もういいから、お前は階下に行っといで。」
そう言われると、次郎の母に味方したいと思った感情は、一時にけし飛んだ。同時に、長持の中の品物なんかどうだっていい、という気になった。そして、あとに残るのは、父に対する親しみの感情だった。
だが、こうした秘密な売立も、そう永くは続かなかった。
ある日次郎は、父が小用か何かに立ったあと、一人で長持の前に坐って、長い刀を、おずおず半分ばかり引きぬいて、その鏡のような刃に見入っていると、うしろに足音がした。何だか父の足音とはちがうと思って、ひょいと振り向くと、そこにはお祖母さんが立っていた。次郎はびっくりして刀をぱちんと鞘に収めた。