후리가나로 읽는 일본 고전
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 159,223자 · 320화면
三五 薬局
そして立ち上りしなに、はじめてちらりとお祖父さんの顔を見た。すると、驚いたことには、お祖父さんは、彼がこれまでにまだ見たことのないような渋い顔をして、彼を見つめていた。次郎の誇らしい気持は、その瞬間にすっかりけし飛んだ。
(生意気なことをする奴だ。)
お祖父さんの眼が、そう言っているような気がしてならなかった。そして、彼の手に持っている竹の皮包みからは、いやな匂いがぷうんと彼の鼻をついた。
彼はその後お祖父さんの前に出ると、妙に手も足も出ないような気持がするのであった。
三五 薬局
正木に来てからのお民の主治医は竜一の父だった。
薬は三日に一度貰うことになっていたが、その使いをするのは、いつも次郎の役目だった。それが次郎にとって何よりの楽しみだった。薬局にはたいてい春子がいた。――親孝行の名において、しかも竜一を囮に使う面倒もなく、極めて自然に「姉ちゃん」の顔が見られ、声が聞かれる。何という恵まれた機会を次郎は持ったことであろう。
最初の一回だけは、彼は薬局の窓口から薬壜と薬袋とを差出した。すると、美しい眼がすぐ窓口から次郎をのぞいた。そして、
「あら、次郎ちゃんじゃない? こちらにおはいり。