후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうたい
正体
山本 周五郎
山本 周五郎의 正体(しょうたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,312자 · 15화면
老人は死ぬ前に物慾が強くなり、中年の者は情慾が烈しくなるという俗説を津川は思い出した(じつはそうではなかったのだ)。
おべ子の観察によると、つい半月ほどまえまでそんな乱行をしていた龍助には、微塵も死を予想させるものはなかったというのであるが、津川には反ってそこに強い死の影が動いているように思われ、八木良太が、
「ガラニスで妻君の裸体を描いている」
と嘲笑的に伝えた言葉と一致して、その半年間のいらいらした龍助の気持が切実にまで感じられるのであった。
夕食のあと、津川は寝床をとらせて二時間ばかり横になり、九時頃に車を呼ばせて須磨へ向った。
月見山の家はひっそりとしていた。迎えたのは八木良太でどてらを着こんでいた、
「御苦労さん」
「いや、遅くなって」
津川はいまにも佐知子が出てくるかと、神経の鋭くなるのを抑えつけながら八木について龍助が居間に使っていた十畳へ通った。
部屋の上段にはすでに納棺された龍助の遺骸があり、供物や華や飾物がところ狭く並べられてあるあいだに、故人の親族と思われる人たちが十二三人つつましく控えていた。八木の紹介でその人たちと挨拶をしながらすばやく見廻したが、そこには佐知子の姿はみつからなかった。