일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しまでをかたる

死までを語る

直木 三十五

直木 三十五의 死までを語る(しまでをかたる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 42,739자 · 85화면

아오조라 문고

大事にならぬ内にと、神戸の家へ返さしてしまったのである。

私は、病院を出ると、徳子さんから聞いていた武庫川の堤近く――芦屋の、徳子さんの家へ尋ねて行った。今の芦屋とはちがうから、何処の家にも、猛犬がいた。これが、がんがん吠える中を、訪ねて行ったが

「神戸の家にいなけりゃ多分、友人の宅にいるでしょう」

「友人の家は?」

「何処そこ」

それから、神戸の家へ行くと

「わかりません」

の一言だ。これは予期していたのだから、友人の所を訪ねると

「お別れになった方がいいでしょう。徳子さんは別れると申していますから」

「別れましょう。然し、一度、逢わしてくれませんか」

「妾の手では何うする事もできません。徳子さんのお母さんに、話しておきましょう」

夜になった。十一月の末だ。大阪までの終電車は、とっくに出てしまって、東明までしか行かぬという。金はぎりぎり電車賃しか無い。東明まで行って、それから先は歩いて、少しでも、明日の朝までに、電車賃を節約しておこうと、歩き出したが、とても寒い。

歩いたとて、いくら儲かる。それで、夜明けを待とうとしたが、十一月末の吹きっ曝しに、何うとも成るものではない。