후리가나로 읽는 일본 고전
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しんでいたひひ
死んでいた狒狒
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 死んでいた狒狒(しんでいたひひ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,120자 · 3화면
昔から山には魑魅、水には魍魎がおると云われているが、明治二十年比の事であった。日向の山奥で森林を伐採した事があって、附近の者は元より他国からも木客が集まって来たが、その木客だちは、昼は鬱蒼たる森林の中ではたらき、夜は麓に近い山小屋へ帰って来た。
それは夏の夜の事であった。木客たちは夕飯の後で、例によって露骨な男女の話をしていると、谷を距てた前方の山から、
「おうウイ」
と云う声が聞えて来た。それは何人かが此方へ向って呼びかけている声であった。ところで木客だちは、そのおうウイの声を酷く忌み嫌っているので、何人もそれに応ずる者はなかった。と云うのは、その声は山の怪異の呼びかける声で、万一それに応じでもすると、一晩中応答しなくてはならぬが、そんなに長く声の続くものでない。それで声が続かなくなるような事でもあると、得態の知れない毒素に当って血を吐いて死ぬると云われていた。木客たちは顔を見合わして黙っていたが、前方の声は後から後からと聞えて来た。ところで、前方の声は魅力のある人を惹きつける声で、うっかりしていると引きこまれて返事をしたくなるのであった。
広島県の者だと云う壮い木客の一人が、その時ふらふらと起って外へ出て往った。