일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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のこされたるえど

残されたる江戸

柴田 流星

柴田 流星의 残されたる江戸(のこされたるえど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,677자 · 80화면

아오조라 문고

はかれら気で気を医し、むつかしく言えば所謂精神療法の一助として、不知不識にこの定斎を用い来たったのであろう。

故にかれらは己の病いにもこれを応用し、兼ねては人にもよく頒つがため、いつもその持合なき時が多く、小使銭に至っては宵越しさせぬというだけに、いつとても懐にあった例がないのだ。

青簾

新築の二階家若葉の梢を凌いで聳え、葺きたての瓦美しと仰ぎ見る欄干のあなた、きのう今日掲げたと思わるる青簾のスラリと垂れて、その中より物の音静かに聞え初むる、なかなかに風情の深きものである。

吾れ人の家の夏は、青簾かけそめて初めて趣致を添え、涼意自ら襟懐を滌ぐばかり。然れば五月の夜々の縁日には、早くも青簾売る店の一つならず、二つ三つと一晩の中に見かくること稀らしからず。さてそれらを購い来て軒近く掲ぐるに、古くさい九尺二間の陋屋にもどこかに見らるるふしの出で来て、都の家々一ト時はいずれも新しくなるが嬉しい。

人の子の綿入を袷に脱ぎかえて、更衣の新たなるを欣ぶこころは、家に青簾掲げて棲心地の改まると同じく、別けても山の手は近郊に接するほど、簾かかげて時鳥待つの楽しみもあり、江戸ッ児には何ぼう嬉しいか知れぬものだ。