후리가나로 읽는 일본 고전
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のこされたるえど
残されたる江戸
柴田 流星
柴田 流星의 残されたる江戸(のこされたるえど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,677자 · 80화면
て報公の志をつくしたのであったそうな。
吾が江戸ッ児には如此好漢今に幾千かを数え得る。但し、この自然児は長脇差の裔で、祖父も父も江戸に名高い顔役の一人であったとやら……。
けれどもかれはその後を継ぐに潔からざった。維新後父の死歿を機として遺産のすべてを乾児どもに頒ち、「己はこんな金で気楽に暮らすことなんざァ金輪際嫌えだ。こりゃァ残らず手めえッちょに与れてやらァ。だがよ、後生だから真人間になってくれ、え、真人間に! こんなことをいつまでかしてえちゃァ天道様の罰があたるぜ」――この言の如くかれは鐚一文親の金には手をつけず、家財までもそのままに飛出して時に或は土かたになり、また時に或は車をも輓いて、やがて今の下駄職に転じ、盆栽を妻とし、絵画を恋人として、彼と此とに戯れ、以て個中の別天地を楽しんでいる。
聞説、またかれは何人から耳にしたのか蕪村の風流をしたい、そが半生の逸事佳話は一つとして識らざるなく、殊に驚嘆すべきは余財を傾けて蕪村の短冊一葉を己れの有としたことで、かれはこれらのものを購うにも決して価の高下を言わず、他のいうがままに買いとるのである。曰く、「価を値切るなんて、それじゃ自分の楽しみを値切るようなもんでさァ」