일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はは

母

宮本 百合子

宮本 百合子의 母(はは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,021자 · 16화면

아오조라 문고

父は明治四十一年、日露戦争が日本の勝利によって終って間もなく帰って来た。その時分の洋行がえりは今では想像も出来ないほどハイカラなものであった。父もそのようにハイカラになって帰って来たのだが、母との間には、過去五年間のまるでかけはなれた生活の条件から来た感情のぴったりしないところがあった。母は父のハイカラぶりをどちらかと云えば単純に只その間に経た自身の辛苦と思い合わせて辛辣に見たらしく、それから数年の間、父と母との明暮にはひどく衝突するような場合もふえて、本能的に父の側に立つ九つの娘に向って母は「お前はお父様の子だ。お父様と一緒にどこへでもお行き!」と涙をこぼしながら叫んだりした。

そのように激しく衝突しながらも、父が役所勤めをやめて建築事務所をはじめたときには全力的に果敢にそれをたすけ、その多忙な年々に、幾人もの弟と妹とが生まれて行ったのであった。

私がいつとはなし文学に興味を持っていることに気がついてから、自然に母も自分の生活の一部に文学趣味を復活させて、トルストイの作品などは愛好して読んだ。私のはじめての小説が発表されてから、母は、自分の満たされなかったいい意味での好学慾と、わるい傾向としての学問的世間的虚栄心とをごったまぜして、情熱的に私に集注しはじめた。