후리가나로 읽는 일본 고전
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どくガスはつめいかん
毒瓦斯発明官
海野 十三
海野 十三의 毒瓦斯発明官(どくガスはつめいかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,511자 · 20화면
この新製毒瓦斯が、予定の数量だけ出来上ったのは、その年の夏だった。
醤は燻を帯同し、その毒瓦斯をもって、突如戦線に現れた。
そして朝から時間割を決め、午前七時には鰻の匂いのする神経瓦斯を、午前九時には水蜜桃の匂いのする神経瓦斯を、午前十一時には、ライスカレーの匂いのする神経瓦斯をと、用意周到な順序で次々に瓦斯弾を、敵軍戦線へ向けて撃ちだしたのであった。
その結果は、どうであったか。
醤買石は、生命からがら、怒濤のような敵の重囲を切りぬけて、ビルマ・ルートへ逃げこむという騒ぎを演じた。
燻精の作った新製の毒瓦斯は、悉く無力であった。いや、うまそうな匂いをもって、反って敵兵をふるい立たしめるという反効果があったくらいであった。燻精は、その戦場において捕虜となり、やがて病院に入れられた。
この顛末を聞いて、からからと笑ったのは余人ならぬ金博士であった。
彼は唐箋をのべて、醤買石宛に手紙を書いた。
“謹呈。どうだ、持久性神経瓦斯の効目は。燻精は、わしのところから出ていくとき、特設の通路内で無味無臭無色無反応の持久性神経瓦斯を吸って戻ったのだ。だから、そちらの陣営に帰りついたころから彼はそろそろ、脳細胞の或る個所が変になりはじめたはずだ。