일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みずのしたのいし

水の下の石

山本 周五郎

山本 周五郎의 水の下の石(みずのしたのいし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,791자 · 28화면

아오조라 문고

そしてそれが遠く微かに消えていったとき、刀を押しぬぐって鞘におさめ、しずかに隊の去ったほうへ歩きだした。

松山の丘に左右を囲まれている低地で隊は休んでいた。小弥太はまっすぐに旗がしらのところへいって報告した、「……仕損じた」図書助の声は尖った、そして暴々しく喉を鳴らした。「女だとは知らなかったものですから」小弥太はそう弁明した、「……娘だと気づいてちょっとまごついたのです、その隙に逃げられてしまいました」図書助は黙っていたが、やがて不機嫌な声で「列へ戻れ」とだけ云った。安倍大七は銃を返すとき舌打ちをした、それから独り言のように、――あごはやっぱりあごかと云った、「せっかく機会を拵えてやったのに」すばやくそう呟くのを小弥太は聞きのがさなかった、しかしかれは黙って自分の位置へと戻った。間もなく兵粮をつかえという命令が出た、兵たちは暗がりのそこ此処に好みの場所をみつけ、濡れている草の上や樹蔭などに坐って腰兵粮をひらいた。林の奥でときどき夜鳥の叫びが聞え、なにをまちがえてか蝉がじじじと鳴いたりしたが、百余人の兵の食事はひっそりとしてすばやく、人のけはいすら感じられぬほど静かに終った。