후리가나로 읽는 일본 고전
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みずのへんろ
水の遍路
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 水の遍路(みずのへんろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,481자 · 7화면
大利根川の鱸と鯉と鮒とはやは有名だ。水戸を東へ三里、涸沼と涸沼川はほんとうに魚が多い。そして、大洗海岸も、夏場は磯魚がよく釣れる。湊の河口も捨てがたいのである。
那珂川の中流は、鮎が多いので幾年も友釣りを堪能した。下流の鱸とはやは素敵だ。殊にここの鱸は、亡き父と二年続けて試みて想い出が深いのである。久慈川には、関東一と言われるほど姿、味も立派な鮎が棲んでいる。太子町の上流に掛かった簗小屋に幾日か過ごして我が釣った鮎を葛の葉の火土焼きにして食べた味は、永久に忘れまい。
雍の原では、山女魚を追った。筑波のみなの川では、はやを試みた。
尾瀬ヶ原から、只見川の渓谷へ入って、岩代国の岩魚を釣ったこともある。山形県の最上川も覗いた。荷口村の養鱒場で、美味口に奢る虹鱒の饌も嗜んだ。
越後の魚野川へは、遠く信州から直江津を回って遠征したことがある。上越線が開通してからは足しげく行った。小出、浦佐、堀の内を中心として八月中旬過ぎには丸々と肥った大きな鮎が、友釣り竿を引き絞るようにして掛かってくる。その支流の破間川の鮎は一層麗容に恵まれている。
信濃国もいい。戸隠の谷から出て長野の傍らで信濃川へ注ぐ裾花川に、岩魚を釣ったのはもう十年前にもなろうか。