후리가나로 읽는 일본 고전
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さばくのこと
沙漠の古都
国枝 史郎
国枝 史郎의 沙漠の古都(さばくのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 110,076자 · 220화면
私とそしてダンチョンとは有尾人猿の王だという不思議な老人の捕虜となって岩窟の中へ連れて来られ、老人の伝奇的の経歴を老人の口から聞かされてどんなに不思議に思ったろう。しかし私達は疲労れていた。それで老人の話の間にいつか昏々と眠ったらしい。
やがてようやく目覚めた時には翌日の真昼になっていた。私達は老人の許しを得て岩窟の外へ出る事にした。
日光の洪水! 青葉の輝き! そして紺青の湖の底の知れない深い色! それらの色彩に眩惑されて私達はしばらく佇んだ。藪地の中から聞こえるものは人猿達の声である。それさえ今日は穏しい人間の声のように思われる。
私達二人は湖岸へ行ってそこでまたもや彳んだ。
「神秘の湖水! 神秘の湖水!」
私は思わずこう呟いてダンチョンの顔を見返った。「そうだ」とダンチョンも呟いて私の顔を見返した。
「私達二人が真っ先に神秘の湖水を見付けたのだ。だから今度は真っ先に湖底を探る権利がある……羅布人の宝庫、巨億の宝が底に隠されてある筈だ」
ダンチョンの声は感激のために弓の絃のように戦慄した。私はそれを手で制して無言で湖水を見守っていた。その時、眼前の湖水の水が左右に山のように盛り上がり見る見る崩れたその中から丘のようなものが現われた。