후리가나로 읽는 일본 고전
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かわあかり
河明り
岡本 かの子
岡本 かの子의 河明り(かわあかり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,244자 · 98화면
こうして親しげに話していて、隣に座っている娘と、何か紙一重距てたような、妙な心の触れ合いのまま、食後の馥郁とした香煎の湯を飲み終えると、そこへ老主人が再び出て来て挨拶した。茶の湯の作法は私たちを庭へ移した。蔵の中の南洋風の作り庭の小亭で私達は一休みした。
私は手持不沙汰を紛らすための意味だけに、そこの棕櫚の葉かげに咲いている熱帯生の蔓草の花を覗いて指して見せたりした。
娘は微笑し乍ら会釈して、その花に何か暗示でもあるらしく、煙って濃い瞳を研ぎ澄し、じーっと見入った。豊かな肉附き加減で、しかも暢び暢びしている下肢を慎ましく膝で詰めて腰をかけ、少し低目に締めた厚板帯の帯上げの結び目から咽喉もとまで大輪の花の莟のような張ってはいるが、無垢で、それ故に多少寂しい胸が下町風の伊達な襟の合せ方をしていた。座板へ置いて無意識にポーズを取る左の支え手から素直に擡げている首へかけて音律的の線が立ち騰っては消え、また立ち騰っているように感じられる。悠揚と引かれた眉に左の上鬢から掻き出した洋髪の波の先が掛り、いかにも適確で聡明に娘を見せている。
私は女ながらつくづくこの娘に見惚れた。