후리가나로 읽는 일본 고전
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かわあかり
河明り
岡本 かの子
岡本 かの子의 河明り(かわあかり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,244자 · 98화면
棕櫚の葉かげの南洋蔓草の花を見詰めて、ひそかに息を籠めるような娘の全体は、新様式な情熱の姿とでも云おうか。この娘は、何かしきりに心に思い屈している――と私は娘に対する私の心理の働き方がだんだん複雑になるのを感じた。私はいくらか胸が弾むようなのを紛らすために、庭の天井を見上げた。硝子は湯気で曇っているが、飛白目にその曇りを撥いては消え、また撥く微点を認めた。霙が降っているのだ。娘も私の素振りに気がついて、私と同じように天井硝子を見上げた。
合図があって、私たちは再び茶室へ入って行った。床の間の掛軸は変っていて、明治末期に早世した美術院の天才画家、今村紫紅の南洋の景色の横ものが掛けられてあった。
老主人の濃茶の手前があって、私と娘は一つ茶碗を手から手に享けて飲み分った。
娘の姿態は姉に対する妹のようにしおらしくなっていた。老主人の茶の湯の技倆は少しけばけばしいが確であった。
作法が終ると、老主人は袴を除って、厚い綿入羽織を着て現われた。炉に噛りつくように蹲み、私たちにも近寄ることを勧めた。そして問わず語りにこんな話を始めた。
徳川三代将軍の頃、関西から来て、江戸廻船の業を始めたものが四五軒あった。