후리가나로 읽는 일본 고전
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かわあかり
河明り
岡本 かの子
岡本 かの子의 河明り(かわあかり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,244자 · 98화면
私は最後に誰に云うともなく自分ながらおかしい程頼母しげな言葉を吐いた。
さっきからこまかい虫の集りのように蠢いていた、新嘉坡の町の灯がだんだん生き生きと煌めき出した。日本料理店清涼亭の灯も明るみ出した。
話し疲れた二人は暫く黙っていた。
波打際をゆっくりと歩いて来る娘と社長の姿が見えた。蛍の火が一すじ椰子の並木の中から流れてきた。娘は手に持っていた団扇をさし上げた。蛍の光はそれにちょっと絡わったが、低く外れて海の上を渡り、また高く上って、星影に紛れ込んで見えなくなった。
私はいま再び東京日本橋箱崎川の水に沿った堺屋のもとの私の部屋にいる。日本の冬も去って、三月は春ながらまだ底冷えが残っている。河には船が相変らず頻繁に通り、向河岸の稲荷の社には、玩具の鉄兜を冠った可愛ゆい子供たちが戦ごっこをしている。
その後の経過を述べるとこうである。
私は遮二無二新嘉坡から一人で内地へ帰って来た。旅先きでの簡単な結婚式にもせよ、それを済ましたあとの娘を、直ぐに木下に托するのが本筋であると思ったからである。陸に住もうが、海に行こうが、しばらくも離れずにいることが、この際二人に最も必要である。