후리가나로 읽는 일본 고전
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あぶらじごく
油地獄
斎藤 緑雨
斎藤 緑雨의 油地獄(あぶらじごく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,624자 · 69화면
勇気が無いのかも知れない。同宿の悪太郎原は、それを好事にして折々貞之進をせびる、せびられゝばすぐ首肯て、及ぶだけ用立てゝ遣るのが例の如くなっていた、それから或男が附け込んで、或いやしい問題を提げた時、貞之進はじっとその男の顔を瞻詰めて、しきりに唇を顫わしていたが、大喝一声、何ッと言放した音の鋭かったことは、それまでに顕われた貞之進の性行を、こと/″\く打ち消すほどの勢いであったと、かえって悪太郎原の間に、興ある咄の一つとして伝えられた。そのうめ合せにはこれまで秋元の婢共は、貞之進の物数を言わぬことを、気心が知れぬと内実忌んで居たが、その頃から単に温和い方と言改めて、羽織の襟の返らないのを、呼留て知らせて呉れるようになった。
窓の障子をがらりと開ければ、日に酔った桃の花が、隣りの庭から赤い顔で覗き込んで居るを、こちらからも覗き返し、急に何か思いついて筆立の中を掻廻して居る時、湯に行くよりほか襷を取ったことのない小女が駈けて来て、はがきが参りましたと云うのをどこからかと取上げて見れば、来る何日午後三時より鳴鳳楼において、在京長野県人の春季懇親会を開くとの通知であった。