후리가나로 읽는 일본 고전
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
葉山 嘉樹의 海に生くる人々(うみにいくるひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,305자 · 321화면
死にかけた犬にも蚤やだにがついているように、飢えたる彼らの周囲にも、飢えた小売り商人が大福餅や巴焼きなどを、これもほとんど時なしに売っているのであった。
その夜は、それらの夜店も見えなかった。
三上と、小倉とは、その凍寒と、飢餓とから逃れるために、旅籠屋か、飲食店かをさがさねばならなかった。彼らは、それ以上、寒さにも飢えにも堪え切れないように感じた。彼らは、そのよく知った地理によって、夜おそくまで、あるいは徹夜でも営業する飲食店が、どの辺にあるだろうとの見当はついていた。
それは彼らが今さまよっている海岸付近か、でなければ遊郭の付近であった。
彼らは、大通りに出た。そして十五、六間も歩いた時、その横丁に港町独特の飲食店がまだ起きているのを見いだした。二人はすぐ、そこにはいった。二人の異様な風態も、その凍えたぬれたところなども港町の飲食店はなれていた。幸いに、二人は、そこの一室へ、そのズブぬれの靴を脱ぎ、その着物をかわかしうることになった。二十七、八になる女中がすぐに火鉢へ火を入れて持って来た。
「どうしたの、ちょいと、今ごろ、今入港したの! そうじゃない? まあ! 随分ぬれててね。