후리가나로 읽는 일본 고전
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
葉山 嘉樹의 海に生くる人々(うみにいくるひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,305자 · 321화면
中でも、最も困ることは、からだの凍ることであった。
冬の日電柱に寒風がうなり、吹雪の朝、電柱の片面に、雪が吹きつけられて凍っているのがちょうどその面に日でも当たっているように見える。その電柱の数倍の高さと太さとで、マストは海中、何のさえぎるものもないところに吹きさらしに突っ立っているのだ。
全くそのマストを相手の仕事はあぶなくもあるし、寒くもあった。
仕事は一番のマストから始められた。自分で自分のからだをロープに縛りつけて、それを、マストのテッペンへプロッコを縛りつけ、それへそのロープを通して、一端を自分が持っているのだ。塗りながらだんだんそのロープを延ばし、延ばしては塗り、塗っては延ばして下の方へ下がって来るのだ。
われわれの仕事はペン塗りは夏においては、大変やりいいのである。それはペンキがのびるからである。だが、この場合、ペンキはいくら油でのばしても、夏の時よりも、はるかに濃い。波田は濃くて堅くて延びの悪いペン罐を腰のバンドに縛りつけて、マストのテッペンから塗り始めた。
向こう側を西沢が塗っていた。
高架桟橋は、マストのテッペンから四、五間下に見えた。