후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
かいりゅう
海流
宮本 百合子
宮本 百合子의 海流(かいりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 35,977자 · 72화면
「人間の理窟って、考え出されたようなところがある。絶対じゃないんだもの」
「――変だわ、順ちゃんの考え方、変だわ。目的だの意味だのがちがえばちがうじゃないの」
宏子は、彼女の及ぶ限り現実的な例で、順二郎のそういう実際の生活関係から物事を抽象してしまって考える傾向からひっぱり出そうとした。順二郎は従順であるが、宏子は愕然とさせる執拗さをもっている。今また彼が僕として考えて云々というのをきくと、再びその危険が宏子にひしひしと感じられるのであった。
「ね、順ちゃん、あなた、誰かしっかりした友達ないの? 何でも話せる友達ってないの? そういう人がいると思うなあ」
宏子がそう云っているとき、女中が来て、順二郎を階下へよんだ。思ったより手間がかかって書斎へ戻って来た。
「何だったの?」
「母様が、姉ちゃんと何話してるって――」
「…………」
宏子はいやな顔をした。
「姉ちゃんと話したこと、みんな聞かせろって……」
「そいであなた何て云ったの?」
「僕たち、正しいこと話してるんだから、誰にかくす必要もないと思う」
宏子はやや暫く黙っていた。
「とにかく順ちゃんは一風あるわ」
順二郎がほんとの友達というものを持っていないように思える、その原因もこんなところと関係がありそうにも思える。