후리가나로 읽는 일본 고전
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かいじんにいのる
海神に祈る
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 海神に祈る(かいじんにいのる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,486자 · 26화면
「其の方たちと同じ物を啖ったじゃないか、他には何も啖わん、啖いあわせなら其の方だちも同じようになるはずじゃが」
「そりゃそうでございます。それでは、とにかく、気つけをあげましょう」
「そうじゃ、拙者の印籠に気つけがある、取ってくれ」
「よろしゅうございます」
伴れの下僚も傍へ来て心配そうに権兵衛を見ていた。総之丞はそれに眼をつけた。
「水を汲んで来てもらいたいが」
下僚の一人は彼の老人の家へ往った。総之丞は権兵衛の腰につけた印籠を取って、其の中から薬を出したところへ彼の下僚が茶碗に水を容れて引返して来た。総之丞は其の水を取って薬とともに権兵衛の口へやった。
「さあ、どうぞ」
権兵衛は口をもぐもぐさして飲んだ。
「御苦労、御苦労」
「御気分は如何でございます」
「気分は何ともない、筋のぐあいであろう」
「それでは、馬にお乗りになりますか」
「馬には乗れまい、今日は引返そう」
間もなく権兵衛は戸板に載せられて引返して来たが、普請役場の己の室へおろされたところで体の痺れはすっかり除れていた。そこで権兵衛は起ってみた。起っても平生のとおりで体に異状はなかった。
「おかしいぞ、何ともない。