후리가나로 읽는 일본 고전
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うんのじゅうざはいせんにっき
海野十三敗戦日記
海野 十三
海野 十三의 海野十三敗戦日記(うんのじゅうざはいせんにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 83,094자 · 167화면
客三人と岡東父子との五名で、仙台坂を二の橋の方ヘ下りて行く。
坂上の交番は先日廃止になったばかりだったが、おまわりさんが三人も入って勤務している。こわふしぎと聞けば、岡東の話に、先々月二十五日にこの附近一帯が焼けてしまってからは、お巡りさんの交番も数がうんとすくなくなったらしく、再びここが開かれたのだという。
仙台坂を少し下って行くと、右側に米内海軍大臣の仮寓(かぐう)があった。米内さんの家は原宿だったが焼け、それ以来ここに来て居られる由。
そこを過ぎるともう焼野原。月もまだ出ぬ暗闇ながら、ひろびろと焼野原がつづいているのがわかる。
坂の途中に、電灯を煌々(こうこう)とつけて土木工事をやっている。近づくと兵隊さんの姿もあり、兵舎のようなものもある。土木工事の小屋にしては今どきたいしたぜいたくなもの、といぶかっていると、これは地下道を掘っているのだった。ゲリラ戦用の地下道で、麻布一番から霞町へ抜ける長いものだという話。ヘえ、そうかいと私は目を見張って改めて現状を見直した。煌々たる電灯の光に、墓石が白く闇にうき出して林立しているのが見えた。亡者たちが、「わしらの眠っている下を掘るのですよ、わしらもいよいよ戦列につきましたわい、はははは」