후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しせい
消えた受賞作 直木賞編
富田 常雄
富田 常雄의 消えた受賞作 直木賞編(しせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,806자 · 36화면
が、ミチは小さな姐御なのだ。だから、歳は若くても世間並みの女達に還ってはならない。渡世人の姿勢を崩さず、羞恥とか、有り来たりの女らしさなぞは対岸に捨て去って、世間を睥睨して暮らして行くのだ。仁義も切れれば、鉄火なタンカを切るのも身に付き、やくざ世界の若い姐御としての素質を備えたのに、今、それを捨て去る気はない。彼女は不良少女という、ちんぴらな、小砂利共の世界からは肉体的にも感情的にも遙かに脱却した心算であった。
*
深夜の一時という時間は電圧が上がって、竹の湯の流し場の電球も光を増して明るかった。女湯は一種の叫喚の巷を現出して居る。風呂へ入れる為に、夜の十一時から営業を始める竹の湯の時間に合せて、眠って居る子供達は熟睡から揺り起されて、風呂屋へ連れて来られたので、恐ろしく不機嫌になり、なかば眠りから醒めずに泣き喚めく。するとその声に母親が逆上して、声を荒らげるために親子の叫喚となり、それが、高い天井に反響して、うわん、うわんと唸るのだ。湯気と垢と、塗りつける化粧料と、体臭とがまざり合い、ひしめき合って窓から夜気のなかに融けて行く。