후리가나로 읽는 일본 고전
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りんらくのせいしゅん
淪落の青春
坂口 安吾의 淪落の青春(りんらくのせいしゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,729자 · 36화면
米もミソ醤油も配給であり、せめて※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)を買い卵ぐらい盛大に食いたいと思ってもエサがないとは何事であるか。目下彼の最大の秘宝は三頭の山羊で、この乳だけが魔法の泉、エネルギー、生命の源泉というわけで、彼は人にやりたくないから一斗二升ぐらいずつ毎日でてくる魔法の泉を女房子供一家四人で無理して呑む。幸蔵一族、貞吉、衣子には一滴もくれてやらない。
正一郎はケチのくせに見栄坊だから、自分で田を耕す決断がつかなかった。彼の親類に当る地主たちは、一家ケンゾク各々私田を開墾し、肥タゴかついで勇敢にやっているという時節柄だが、彼だけは一段歩の私田も残さず、それというのが、彼はひところ何々会社取締役というようなことを三つばかり兼ねていたようなこともあるから、実業界でなんとかなろうと見込んでいたせいもあった。然し、戦争中、山奥の疎開がてら引ッ込んだのが運のつき、人情人心ガラリと変って、もう一度切れた糸をつなぐことはできない。本土決戦、然し、本土が戦場になる前に町が燃えてしまう、まるでもうお焼き下さいというようなタキツケみたいな都市なんだから、タキツケの中に火タタキなどを一本そなえて天を睨んでガンバッたってどうなるものか。